学校の体罰・・最近は少し収まっていますが、一時期ずっと報道が続きましたよね。
TVニュースでも、その動画などを見て、
見ているこっちがとっても切なくて目を逸らしてしまう内容もいくつもありました。
私も子供がいるので、他人事とは思えず、
いつも帰宅後は学校の出来事を聞いています。
ただ、私の時代の話といってはなんなんですが、
今、体罰と呼ばれているいくつかは、常日頃普通な感じで受け取っていました。
時代の流れなのでしょうね。
近年の情報を聞いていても、体罰と言われていても、間違いない!と思う時と、
それは教育の範疇では?と思う時があります。
でも、これはここそれぞれの感じ方や価値観の違いがありますので、
難しい線引きですよね。
今回の記事では、学校の体罰について紹介していきます。
学校での体罰の法律、いつから制定された?
学校の体罰の法律があると、ご存じでしたか?
遡ると、昭和16年に国民学校令として体罰禁止を規定されていて、
今でも根本はその当時に置き引き継がれています。
そして昭和22年に学校教育法として、第11条に定められています。
そこには、校長及び教員は、懲戒として体罰を加える事はできない、
と制定されています。
しかし効力が弱いと感じるのは、
これに対する具体的罰則が規定されていないことです。
今までも、いろんな体罰事件を報道で目にしてきて、
罰則としては個々に判断されているため、脆いと感じるのです。
もちろん、体罰とは肉体的な苦痛が基本でしょうが、
肉体的苦痛より、精神的苦痛のほうが大きいため、後々記憶に残るわけです。
そこまでのことをしておいて、逮捕などがないのもいかがなものか・・・と。
人の人生を壊しているくらいの悪質なものと判断されたら、
きちんと厳罰してほしいですよね。
最近では、懲戒解雇などの処分が下されることもありますが、
転校や謹慎で戻ってくる教師もいます。
同じことを必ずまたやると、どの親御さんも思っているのではないでしょうか。
ちなみに体罰の定義としては、
- 身体に対する侵害を内容とする懲戒は体罰である。
- 被罰者に肉体的苦痛を与えるような懲戒は体罰である。
ということです。
1に関しては、殴る蹴るなどの暴力です。
2は、正座や長時間の直立指導などですね。
こういう法律を見ていると、
もう少し学校側にしても親側にしても、詳細にしたほうが良いと感じませんか?
例えば1に関しては論外なので、もう逮捕などの処分を下し、
2に関しては、なんらかの理由があって叩いたなどの理由であれば、猶予を持たせての罰則など。
どれも、行き過ぎが問題なのであって、
ある程度の叱責はあっても良いと個人的には考えます。
・・・がこれも個人的見解であり、意見は千差万別ありますよね。
学校の体罰、どこからアウト?
一番難しいと感じるのは、ここです!
どこからが体罰でどこからがアウトで、どこまでがセーフなのか?
これは、学校の先生としても知りたいところですよね。
あまりガチガチになると、
もう学校の先生になりたい人も出てこないでしょうしね。
・体のどこの部分でも、叩くという行為は体罰になります。
・暴力として、殴る、蹴る、叩く、突き飛ばす、引っ張るなどなどはもちろん体罰です。
・長時間の正座、長時間の直立指導は、理由がどうあれ体罰です。
手を出したり、暴力をふるったりというのは、言わずもがな体罰ですよね。
でも難しいなと感じるのは、正座指導、直立指導、運動部の部活などの指導です。
球技でボールを故意的にぶつけるのは体罰だし、
運動の道具、例えば竹刀やラケットなどを使って叩くなども体罰でしょう。
しかし、稽古をつけるという名目の元、
柔道やレスリングの指導、
陸上でも走りっぱなしにさせるなどというのは、難しいところなんですよね。
ある人が見れば過剰だと感じ、またある人が見ればそれくらいは教育と捉える。
こういう意見や解釈の違いがあると、線引きが難しくなるんです。
だから、体罰問題はニュースになると賛否両論が繰り広げられ、
根本解決がされていないのです。
〇〇ハラスメントなどというのは、
受けた人がジャッジできるので多少判断できますが、
体罰は微妙なラインだとしても、本人がジャッジし辛いところですし、
精神的苦痛はまた別のジャッジになります。
まだまだこれからも、体罰の定義、体罰の処分については、議論が必要になってくるでしょう。
まとめ
体罰には法律があります。
しかし現在でも、その罰則に規定はありません。
一時期は良く報道されていましたが、
一生傷が残るような肉体的苦痛、精神的苦痛を味わっているのは子供です。
見ていて辛くなり、何でこの人が教育者になったんだろうと
根本的なところに目が行ってしまいます。
結局、教員の免許を取るという資格においても、
見直しが必要なのではないかと個人的には考えます。
今後、苦痛を伴う体罰を無くして、
さらに過剰に反応して、先生をも追い詰めるということもなくなることを心から願います。
学校とは、一生涯のうちでも、かけがえのない時間ですから・・。
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