最近、食育という言葉を耳にすることも多いのではないでしょうか。
子供たちに食事の知識を教えることのように思いますが、
その定義は、はっきりとわからない人も多いと思います。
今回は食育の以下の疑問について調べてみました。
- 食育ってなんのためにあるの?
- 食育は何を伝えたいの?
今回の記事は食育の基本的なことをわかりやすく解説していますので、
ぜひ最後まで目を通してくださいね。
食育ってなんのためにあるの?
食育とは、食べることに関する知識やバランスのよい食べ方を身に付けて、
健全な食生活を送るための教えです。
食育というと、子供への教育のような印象がありますが、
大人もしっかり理解して、子供への教育に活かさなければなりません。
今の日本の食の環境は、いろいろな課題があります。
健全な食生活を送るために、
食育によってこれらの課題を解決する必要があるのです。
・朝食を抜く
朝は忙しく食べる時間がない、朝は食べたくないなどの理由で、
朝食を抜く人が増えています。
朝食を抜くと、睡眠で下がった体温を回復できないまま生活が始まるので、
勉強や仕事の効率が下がってしまうのです。
また、一日を過ごすエネルギーが不足し、力が発揮できなくなります。
・過度のダイエット
若い女性を中心に、過度のダイエットによる食事の弊害があります。
ダイエットでは、栄養バランスや運動でのカロリー消費を考えて、計画的に行う必要があります。
しかし、効果を求めるあまり、食事を抜く、
必要な栄養を摂取しないような過度のダイエットで、
栄養不足や偏りから病気になってしまう人も少なくありません。
・一人での食事
家族構成の変化や、ライフスタイルの多様化で、
大人も子供も一人で食事をとる人が増えています。
一人での食事が続くと、食事の準備が面倒になり、
外食やスーパー、コンビニで買ったもので済ませてしまうことが多くなります。
栄養バランスの知識がないと、バランスの良い食事ができなくなり、
肥満や成人病になる可能性が高くなります。
また、孤独感から食欲がなくなり、
食事を抜くことが多くなってしまい、健康的な生活が送れなくなる場合もあります。
・食品ロス
日本では、大量生産された食品がスーパーやコンビニなどで販売されますが、
食品の中には消費期限があるものが多く、
期限までに売れないと破棄されてしまいます。
また、購入した家庭でも、消費期限が切れて破棄される食品が多いといわれます。
世界中では飢餓に苦しんでいる人が約8億人にもなります。
そのような状況の中、日本では年間約650万トンの食品ロスが発生しているのです。
食育を通して伝えたいことって何?
食育は、食を通して食のいろいろな知識を伝えてくれます。
その中でも重要な3つを解説します。
・食事の大切さ
食事は、「何でも良いからおなかに入れればよい」というものではありません。
正しいタイミングに、適切な量を栄養バランスよく食べる必要があります。
不規則に食べる、必要以上に量を食べる、
量が足りない、栄養が偏るような食事では、
健康的な生活は送れず病気になってしまいます。
健康的な生活を送るためには、食事を大切にしなければならないのです。
・食べ物を大切にする
食べ物はお金を払えば簡単に買えます。
簡単に入手できますが、売られるまでにいろいろな人の努力があります。
野菜は農家の方が時間をかけて、一生懸命、大切に育てたものです。
お肉やお魚は、動物や魚の命を犠牲にしたものです。
多くの人の努力や命を思って、大切に食べなければなりません。
そのようなことをみんなが学ぶことで、
食べ物を大切にして食品ロスを減らしていくことにつながるのです。
・楽しく食べる
家族や友人、学校や仕事の仲間などと一緒に食事をとることを
共食(きょうしょく)といいます。
共食の会話の中で、「いただきます」や「ごちそうさま」のあいさつをはじめ、
箸の持ち方、食器の扱い方、食事のマナーなどを学べるのです。
また、郷土料理、季節の料理などの食事の文化も伝えられます。
いろいろな人と楽しく食事をとることで、
食事の大切さや食べ物を大切さが自然に伝わります。
まとめ
食育について解説してきました。
最後に食育のポイントをまとめます。
- 食育は食に関する知識を身に付けて、食に関する課題を解決する学び
- 食育は食の楽しさ、大切さと食の文化を伝える
食に関心をもって、正しい知識を身に付けて健康的な生活を送ることが大切です。
食育は親がしっかり知識を持たないと子供に正しく伝わりません。
今回の記事を参考に、一度、食育について考えてみてはいかがでしょうか。
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