高校生のスマホは持たせるべき?99%が所有する今、親子で考えたい「ルールと付き合い方」

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育児

いまや高校生のほとんどがスマホを持っている時代。でも「うちの子にはまだ早いのでは?」と悩む保護者の方も少なくありません。

スマホは便利な反面、使い方によっては学力や生活習慣にも影響を及ぼすことがあります。

この記事では、最新の統計データやリスク、そして親子でできるスマホルールの作り方を、わかりやすく解説します。禁止するかどうかではなく、「どう使うか」を一緒に考えるヒントになれば嬉しいです。

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高校生のスマホ所有率は「もはや当たり前」の時代に

文部科学省やこども家庭庁の調査によると、高校生が自分専用のスマホを持っている割合は99%を超えています。もはや「持っていない方が珍しい」と言っても過言ではありません。クラス全体を見渡しても、スマホを持っていない生徒はほぼゼロに近い状況です。

また、スマホは単なる娯楽アイテムではなく、学校からの連絡や調べ学習、グループ活動のやりとりなどでも活用されており、生活インフラの一部として定着しています。こうした環境の中で「うちだけ持たせない」という選択肢が、場合によってはお子さんを孤立させることにもつながりかねません。

ただし、「みんな持ってるからOK」というだけで与えてしまうのも危険です。重要なのは、家庭ごとに目的やルールを明確にし、安心して使える環境を整えてあげることです。

スマホが学力に与える影響とは?依存リスクも無視できない

東北大学や複数の教育機関による研究では、スマホの長時間使用が学力低下と関係する可能性があることが明らかになっています。たとえば、1日に3時間以上スマホを使う中高生では、成績が全体的に低くなる傾向が見られます。

特に気をつけたいのが「スマホ依存」とも呼ばれる状態です。実際、ネット依存の傾向があるとされる中高生は、全体の約25%(4人に1人)というデータもあります。これは、日常生活に支障をきたすレベルでスマホが手放せなくなっている可能性があるということです。

しかし一方で、「スマホを持たせない=成績が良くなる」と単純に考えるのも危険です。スマホを禁止しても、勉強へのモチベーションが自然に高まるとは限りません。むしろ「隠れて使う」「親に対する不信感が生まれる」といった逆効果を招くことも。

大切なのは、スマホをどう使うか。使用時間やアプリの内容、利用する時間帯などを、親子で一緒にコントロールしていく姿勢が求められます。

親子で作る「安心して使えるスマホルール」5つのステップ

スマホを持たせるなら、最初にやっておきたいのが家庭内ルールの設定です。ただ「使いすぎはダメよ」と口頭で伝えるだけでは、子どもには伝わりにくいもの。大切なのは、親子で話し合いながら、納得できるルールを一緒に作ることです。

ここでは、こども家庭庁のガイドラインやスマホメーカーの推奨方法をもとに、家庭で実践しやすい5つのルール作りのコツをご紹介します。

1. 目的を明確にして共有する

まず、「なぜスマホを持ちたいのか」「どんな使い方をしたいのか」について話し合いましょう。親側としては「緊急時の連絡」「学校や塾からの連絡確認」「学習アプリの利用」などの目的がある一方で、子どもは「友だちとのLINE」「動画・SNSの視聴」などを重視することが多いです。

このとき、頭ごなしに否定せず、双方の意見を尊重しながら、どこに線を引くかを一緒に決めることが大切です。

2. 使用時間は「枠」で管理する

スマホを使う時間は、「何時間まで」ではなく「何時から何時まで」と時間帯で区切るルールがおすすめです。たとえば、平日は19時〜20時、休日は午後2時〜3時のように「使える時間帯」をあらかじめ決めておくと、だらだらと長時間触ることを防げます。

iPhoneなどでは「スクリーンタイム」機能を使えば、アプリごとに使用時間の制限をかけることもできます。これを活用すれば、親の見ていない時間でも、自然と使いすぎを防ぐことができます。

3. 就寝時はリビングに保管

夜のスマホ利用は、睡眠の質に大きく関わります。寝る前のブルーライトは脳を覚醒させ、眠りの深さを妨げてしまいます。また、通知が気になって夜中に起きてしまうことも。

そのため、夜21時以降はリビングの共用スペースにスマホを置くルールを設ける家庭も多いです。充電スポットをリビングに設けておくことで、無理なく実践できるようになります。

4. 課金やコンテンツに制限をつける

YouTubeやゲームアプリには、年齢制限や課金要素が含まれることがあります。これを放置しておくと、思わぬ高額請求やトラブルにつながることも。

まずは「App Storeでの購入に保護者の承認が必要」な設定をオンにしましょう。また、動画アプリなどには「ペアレンタルコントロール(視聴制限)」が用意されているので、活用するのも有効です。

5. 定期的に見直す「ルールのふりかえり日」を設ける

ルールは作って終わりではありません。お子さんが約束を守って使えているかを確認し、うまくいっていれば「今月は使える時間を10分増やそう」などのご褒美的な調整をしていくのも良い方法です。

逆に、勉強や睡眠に支障が出ている場合は、ルールを見直すきっかけにもなります。テスト後や学期末など、節目で一緒に振り返る機会を持つことが理想です。

条件付きOK!「持たせても安心」な3つのアイデア

「スマホは持たせたいけど、成績や生活への影響が心配…」という方におすすめなのが、“条件付き”でスマホを導入する方法です。ただ持たせるだけでなく、「ルールを守れたら続けられる」「目標が達成できなければ制限がかかる」といったメリハリをつけた仕組みを作ることで、親も安心しやすくなります。

以下は、具体的に実践しやすい3つのプランです。

① 中古iPhone × 学業目標の組み合わせ

比較的安価な中古iPhone(例:iPhone SEシリーズなど)を用意し、「テストで○点以上」「学期末の評定が○以上」など、学業目標を設定。目標が達成できたらスマホの利用継続、達成できなければ一時的に利用制限、といったごほうび形式の運用です。

モチベーション維持にもつながりやすく、ゲーム感覚で目標に取り組む子どもも多いです。

② 親が端末を購入・通信費は本人が負担

端末代は親が負担するけれど、月々の通信費は子どものバイト代から支払う形式。これにより責任感や金銭感覚を身につけるチャンスになります。

また、使い方によっては自分のお小遣いが減ってしまうため、自然と節約意識が育まれます。

③ テスト前1週間は使用制限モードに切り替え

定期テストの1週間前からは、スマホの「スクリーンタイム」設定を使ってSNSやゲームアプリを一時的にブロック。連絡用や調べ学習用の機能だけを残し、メリハリのある運用ができるプランです。

これなら「完全に取り上げる」よりも柔軟で、反発も少なく、学習への集中を助けることができます。

「大学までスマホ禁止」が逆効果になることも

「高校のうちはスマホは禁止。大学生になってから持たせればいい」という方針を考える保護者の方もいらっしゃいます。もちろん、家庭ごとの考え方や教育方針を否定するものではありません。ただし、今の時代において完全な禁止は、逆にさまざまなリスクを招く可能性があるという点も理解しておく必要があります。

まず、連絡手段としてのスマホは、今やLINEや学校のアプリが中心です。スマホを持っていないと、友人との連絡に入れなかったり、学校の情報共有に遅れが出たりすることもあります。これが、本人の中で「自分だけ取り残されている」「仲間はずれにされている」という孤独感や疎外感を生む原因になってしまうことも。

また、禁止されたからといって「一切使わない」となるわけではありません。むしろ、友達のスマホを借りて使ったり、学校のタブレットを私用目的で使ったりと、親の目の届かない“裏スマホ時間”が増えることにもつながりかねません。

さらに、高校卒業後に突然自由になることで、自己管理能力が育っていないまま、一気にスマホ依存に陥ってしまうケースも見られます。高校時代は、親の目の届く中で「どう使うか」「どうコントロールするか」を一緒に学ぶことができる、いわばデジタルとの付き合い方の練習期間とも言えます。

スマホを持たせないのではなく、段階的に使い方を学ばせる。これは、将来の自立につながる非常に重要なプロセスです。

まとめ:スマホを通して「自分でコントロールする力」を育てよう

この記事では、「高校生にスマホを持たせるか?」という悩みに対し、最新データやルールづくりのヒントをお伝えしてきました。ポイントをまとめると、次の通りです。

  1. 高校生のスマホ所持率は99%超。スマホを持っているのが当たり前の時代に。

  2. 長時間利用は学力や健康への影響も。しかし「禁止すれば解決」ではない。

  3. 親子で使い方を話し合い、目的・時間・場所・制限のルールを設けることが大切。

  4. 条件付きで持たせる方法(成績連動、バイト負担、使用制限)も効果的

  5. スマホを持たないことで生まれる孤立感やリスクも理解しておくことが重要

スマホを持たせるかどうかは、単なるデジタル機器の問題ではなく、子どもの自己管理能力や責任感を育てるチャンスにもなります。

一緒にルールを考え、実践しながら、子ども自身が「どう付き合うか」を学んでいける環境を整えること。それこそが、スマホ時代を生き抜くための本当の力を育てることにつながります。

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