「男爵とメークイン、どっちを買えばいいんだろう?」
「そもそも何が違うの?」
スーパーで並んでいると、つい迷ってしまいますよね。
どちらも同じじゃがいもなのに、料理によって向き不向きがあると聞くと、なおさら気になります。
一番の違いは、男爵は「ホクホクで煮崩れしやすい」、メークインは「しっとりで煮崩れしにくい」という食感です。
つぶす料理なら男爵、煮込む料理ならメークイン、と覚えておけばまず失敗しません。
この記事では、男爵とメークインの違いを見た目・食感・料理別に分かりやすく解説します。
名前の由来のちょっとした雑学も紹介します。

男爵とメークインの違いを一言でいうと
男爵とメークインの違いを、まずは表でまとめました。
| 比べるポイント | 男爵 | メークイン |
|---|---|---|
| 形 | 丸くて、表面がごつごつ | 細長くて、表面がつるっと |
| 芽のくぼみ | 深い(皮がむきにくい) | 浅い(皮がむきやすい) |
| 食感 | ホクホク(粉質) | しっとり・ねっとり(粘質) |
| 煮崩れ | しやすい | しにくい |
| 向いている料理 | ポテトサラダ・コロッケ・じゃがバター | カレー・肉じゃが・シチュー |
| 原産 | アメリカ生まれの品種 | イギリス生まれの品種 |
こうして並べると、性格がまるで正反対なのが分かります。
同じじゃがいもでも、ここまで違うのはちょっと面白いですよね。
男爵とメークインの違いを詳しく比べる
食感の違いは「でんぷん」の量
男爵は、でんぷんを多く含む「粉質(ふんしつ)」のじゃがいもです。
加熱するとでんぷんがふくらんで、ホクホクとした軽い食感になります。
一方のメークインは、男爵よりでんぷんが少なく、水分が多い「粘質(ねんしつ)」のじゃがいもです。
加熱しても、しっとり・なめらかな口当たりになります。
煮崩れのしやすさの違い
男爵は、長く煮込むと角が取れて崩れやすい性質があります。
カレーを作ったら、じゃがいもが溶けて消えていた…という経験がある人は、男爵を使っていたのかもしれません。
メークインは、長く煮込んでも形が残りやすいのが特徴です。
ゴロッとした具を楽しみたい煮込み料理にぴったりです。
見た目と皮のむきやすさの違い
男爵は丸くて、表面にでこぼこした芽のくぼみがあります。
くぼみが深いので、皮をむくときに少し手間がかかります。
メークインは細長くて表面がなめらかで、芽のくぼみも浅めです。
ピーラーでスルスルむけるので、料理の手間を減らしたいときにも助かります。
料理別|男爵とメークインどっちを使う?
迷ったときは、「つぶすなら男爵、形を残すならメークイン」と覚えておくと便利です。
| 料理 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| ポテトサラダ | 男爵 | つぶしやすく、ホクホクに仕上がる |
| コロッケ | 男爵 | なめらかにつぶせて、ホクホク感が出る |
| じゃがバター・粉ふきいも | 男爵 | 男爵らしいホクホク感を楽しめる |
| カレー・シチュー | メークイン | 煮込んでも形が崩れにくい |
| 肉じゃが | メークイン | 形が残り、味がしみやすい |
| グラタン | メークイン | 薄切りにしても崩れにくい |
| フライドポテト | 好みで | ホクホク派は男爵、カリッと派はメークイン |
ただ、これはあくまで目安です。
たとえば「カレーにとろみを出したいから、あえて男爵を使う」という人もいます。
「ポテトサラダはゴロッと感を残したい」なら、メークインを粗くつぶすのもアリです。
好みに合わせて選べるのも、2つの品種を知っておくメリットですね。
男爵とメークインの名前の由来
男爵は「本物の男爵」が由来
男爵いもの名前は、明治時代に北海道でこのじゃがいもを広めた、川田龍吉(かわだ りょうきち)男爵に由来するといわれています。
川田男爵が海外から取り寄せた種いもを、北海道の農場で育てたのが始まりとされています。
品種としてのもとの名前は、アメリカ生まれの「アイリッシュ・コブラー」です。
じゃがいもの名前に、実在の人の爵位が使われているなんて、なかなか面白くないですか?
メークインは「5月の女王」
メークインは英語で「May Queen(メイクイーン)」と書きます。
イギリスの春のお祭りで選ばれる「5月の女王」が名前の由来とされています。
日本には大正時代に伝わり、北海道を中心に栽培が広がりました。
「男爵」と「女王」で、なんだか対になっているようでおもしろいですね。
お店での男爵とメークインの見分け方
品種名が書かれていない「じゃがいも」として売られていることもあります。
その場合は、形で見分けるのが簡単です。
- 丸くて、表面がでこぼこしている → 男爵の可能性が高い
- 細長くて、表面がなめらか → メークインの可能性が高い
ただし、最近は「キタアカリ」など、ほかの品種もたくさん出回っています。
形だけでは判断しにくいこともあるので、迷ったら品種名の表示を確認してみてください。
選ぶときは、どちらも皮にハリがあって、シワや傷が少ないものがおすすめです。
芽が出ているものや、皮が緑色になっているものは避けましょう。
男爵とメークインの違いでよくある質問
Q. 新じゃがは男爵やメークインとは別の品種ですか?
A. 新じゃがは品種の名前ではありません。
収穫してすぐに出荷されたじゃがいものことで、「男爵の新じゃが」も「メークインの新じゃが」もあります。
Q. 関東と関西で好まれる品種は違いますか?
A. 一般的に、関東では男爵、関西ではメークインが好まれる傾向があるといわれています。
煮物をよく作る地域では、煮崩れしにくいメークインが人気のようです。
Q. 肉じゃがに男爵を使ってもいいですか?
A. 使っても大丈夫です。
煮崩れしやすい分、煮汁にじゃがいもが溶けてとろっとした仕上がりになります。
形を残したいなら、面取り(角を削ること)をして、弱火で煮るのがコツです。
Q. どちらか1つだけ買うなら、どっちがいいですか?
A. よく作る料理で選ぶのがおすすめです。
ポテトサラダやコロッケが多いなら男爵、カレーや肉じゃがが多いならメークインが使いやすいですよ。
男爵とメークインの違いまとめ
男爵とメークインの違いをおさらいします。
- 男爵:丸くてごつごつ。ホクホクで煮崩れしやすい。ポテトサラダやコロッケ向き
- メークイン:細長くてつるっと。しっとりで煮崩れしにくい。カレーや肉じゃが向き
「つぶすなら男爵、形を残すならメークイン」と覚えておけば、売り場で迷うことはぐっと減るはずです。
次にじゃがいもを買うときは、作る料理を思い浮かべて選んでみてくださいね。

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