葬式には、よく菊が飾りとして使われることが多いですが、
菊って縁起の悪い花なのでしょうか?
確かに弔事の際に祭壇に活けられたり、
お墓や仏壇のお供えの花に、菊が必ず使われています。
そうなると、やっぱり縁起の悪い花、という印象が強くなりますね。
でも本当に菊って縁起の悪い花なのでしょうか?
今回はそんな、菊の花が葬式に使われる理由や、
縁起の悪い花なのかどうかを解説していきます。
菊って縁起悪いものなの?
菊は、葬式や亡くなった方へのお供え物の花として
使われることがありますが、それは決して縁起の悪い花だからではありません。
どうしても菊は縁起の悪い花、というイメージが定着しつつありますが、
実は、菊は格調高い花なんですよ。
国花や皇室の紋章も菊だし、
菊って実は、邪気払いや無病息災、
そして延命長寿などの意味を持っているのです!
また、菊の花言葉は『高貴』なんですよ。
こうして見ると、菊ってちっとも縁起の悪い花ではありませんね。
むしろ、とても気品があって高貴で、
しかも何かと良い意味を持つ花であることが理解できます。
私も今まで、菊=葬式やお墓などにお供えする花、
というイメージだったので、
とても良い意味を持っていると知って、かなり驚きました!
確かに、菊って着物や帯の柄に使われることもありますもんね。
しかも京都の舞妓さんは、
10月になると、菊の花かんざしを髪に飾るようになるんですよ!
よくよく考えれば、菊はお供えに使われることもあるけれど、
本来は観賞用としても栽培される普通の花でもあるんです。
ということで、
菊は縁起の悪い花ではありません!
ただ、葬式やお供え物として定番の花だから、縁起が悪いと思われてしまうんですね…。
ではなぜそもそも、葬式などに菊を使うようになったのでしょうか?
続いては葬式に菊の花を使う理由と、
菊の葬式やお供え以外の使い道を紹介します。
葬式で菊が使われるのはなぜ?他に使い道はあるの?
葬式で菊が使われるのは、
格調高く、しかも菊の香りがお香に似ているから、という説が有力なんです。
要するに、亡くなった方への敬意を込めて、
格調高い高貴な花をお供えするということなんですね!
また、菊の葉や花を食べることで、
長生きできるという言い伝えもあるため、
葬儀に出席してくださった方々の、健康を祈る意味合いもあるとのこと。
やっぱり菊は、縁起の悪い花ではなかったのです!
反対に、とてもいい意味を持つ花で、
亡くなった人のことだけでなく、
生きている人のことも考えたうえで、葬式や仏壇やお墓にお供えされるんですね。
私もこれらの理由を知らなかったので、改めて菊の素晴らしさを理解できました!
さて、そんな高貴で良い意味も持っている菊ですが、
実は飾るのは葬式だけではないのですよ。
お正月飾りには、
千両(せんりょう)や万両(まんりょう)という植物と、
松と一緒に菊が使われることもあります。
また、端午の節句や七五三などの時に、
菊の花を活けると、福がやって来るという言い伝えもあるくらい。
ということで、
菊はお供え物以外にも、季節の行事の際に活けたり飾ったりと、
とてもおめでたい行事に使われているんです。
菊の使い道はお供えだけでなく、
お正月や節句の飾りにする、ということもあるので、ぜひ覚えておきましょう。
確かによく考えてみれば、
お正月用のフラワーアレンジメントには、丸い菊が使われていることがあります!
菊って、何気に色々と使い道のある花だったんですよ。
今後は「菊は縁起が悪い花だ」とは思わないようにして、
季節の行事の際には、活けてみるなどしていくと良いですね。
私もお正月には、千両や万両、松などと一緒に、
菊の花を活けて玄関に飾ってみようと思います!
まとめ
菊は縁起の悪い花ではなく、
高貴で格調高い花だからこそ、
亡くなった方への敬意を込めてお供えされるもの。
要するに、菊自体は縁起の悪い花ではなかったのです。
ただ、死者への敬意と香りがお香に似ていることと、
菊の花や葉を食べると長生きするという理由から、
葬式に使われることになったんですよ。
菊はお供え物の他に、お正月飾りなど、
季節の行事の際に活けると福を呼び込むとされています。
今後は菊のイメージを改めて、使い道を変えていくと良いですね!
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