「食らう」と「喰らう」の違いは?意味は同じ?場面別の使い分けと例文

「食らう」と「喰らう」の違いのイラスト 〇〇の違いについて

「ダメージをくらう、って漢字でどう書くの?」
「食らう?喰らう?どっちが正しいんだろう」

ゲームや漫画でよく見かける言葉ですが、いざ自分で書くと迷いますよね。
どちらも見たことがあるだけに、なおさらモヤモヤします。

一番の違いは、意味ではなく「漢字の位置づけ」と「見た目の印象」です。
ふだんの文章なら「食らう」、迫力を出したい場面なら「喰らう」と考えると分かりやすいです。

この記事では、「食らう」と「喰らう」の違いを、場面別の使い分けや例文と一緒に解説します。
「食う」「食べる」との違いや、ちょっとした雑学も紹介します。

「食らう」と「喰らう」の違いのイラスト

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「食らう」と「喰らう」の違いを一言でいうと

どちらも読み方は「くらう」で、基本の意味に差はありません。
違いを表にまとめると、次のようになります。

比べるポイント 食らう 喰らう
読み方 くらう くらう
意味 食べる・飲む(ぞんざいな言い方)/好ましくないことを受ける 同じ
漢字の位置づけ 常用漢字表にある読み 常用漢字表にない字
印象 標準的 荒々しい、迫力がある
向いている場面 ふだんの文章、ブログ 漫画、小説、ゲーム

つまり、どちらかが間違いというわけではありません。
同じ言葉の「書き方の違い」と考えると、スッキリします。

 

「食らう」と「喰らう」の違いを詳しく比べる

意味の違いはない

「くらう」には、大きく分けて2つの意味があります。

  • 食べる・飲むのぞんざいな言い方:大飯を食らう、酒を食らう
  • 好ましくないことを身に受ける:パンチを食らう、小言を食らう

辞書でも、見出しに「食らう」と「喰らう」が並んでいることがあります。
漢字を変えても、意味そのものは変わらないということですね。

「喰」は常用漢字表にない字

「食」は常用漢字で、「くらう」という読みも常用漢字表に入っています。
一方の「喰」は常用漢字表に入っていません。

「喰」は、「食」に口へんをつけた、日本で作られた「国字」とされています。
口を強調した形を見ると、いかにも「がぶっ」と食らいつく感じがしませんか?

ちなみに、表にない字だから間違い、というわけではありません。
公用文や新聞などでは「食」を使うのがふつう、というくらいに考えておくとよさそうです。

印象の違い

「喰らう」は、見た目からして荒々しい印象があります。
衝撃の強さや、むさぼる感じを出したいときに選ばれることが多い書き方です。

同じ言葉でも、字面だけで迫力が変わるのは面白いところです。

 

場面別|「食らう」と「喰らう」の使い分け

迷ったときは、「迷ったら食らう」と覚えておけば、まず困りません。

場面 おすすめ 理由
日常の文章・ブログ・SNS 食らう/くらう 読みやすく、誰にでも伝わる
漫画・小説・ゲーム 喰らう 迫力や荒々しさを出せる
仕事の文書・公的な文章 別の言葉に言い換える 「くらう」自体がくだけた言い方

「ダメージをくらう」はどちらで書く?

ふつうの文章なら「ダメージを食らう」で大丈夫です。
ゲームの攻略記事やブログでも、こちらなら読みやすいです。

戦闘シーンの迫力を出したい小説や漫画なら、「ダメージを喰らう」も似合います。
正解が1つではないところが、日本語の面白いところですね。

仕事の文書では言い換える

「くらう」は、どちらの字で書いてもくだけた言葉です。
報告書やメールでは、次のように言い換えるのがおすすめです。

  • ダメージを食らった → 影響を受けた、損害を被った
  • 小言を食らった → ご指摘をいただいた

 

「食らう」と「喰らう」の例文

実際の使い方を、例文で見てみましょう。

「食らう」の例文

  • 帰り道で、夕立を食らってしまった。
  • 遅刻して、上司から小言を食らった。
  • 休日の朝から、大盛りの飯を食らう。

「喰らう」の例文

  • 主人公は、敵の一撃をまともに喰らった。
  • 獲物を喰らう獣のような目つきだった。

「喰らう」の例文は、やっぱり物語の中が似合います。
穏やかな日記で使うと、字面が強すぎて少し大げさに見えるかもしれません。

 

「食う」「喰う」「食べる」との違い

似た言葉も、まとめて整理しておきましょう。

言葉 印象 使い方の例
食べる いちばん一般的 ごはんを食べる
食う くだけた言い方 飯を食う、時間を食う
喰う 「食う」より荒々しい字面 物語の中の表現など
食らう さらにぞんざい。受ける意味でも使う パンチを食らう

面白いのは、「パンチを食う」とはあまり言わず、「パンチを食らう」と言うことです。
似ているようで、ちゃんと役割が分かれているんですね。

「面食らう」も「食らう」の仲間

突然のことに驚いて慌てることを、「面食らう(めんくらう)」といいます。
この言葉は、栃の実の粉で作る麺を伸ばす棒「栃麺棒(とちめんぼう)」から来たという説があります。

顔(面)を食らうわけではないというのは、ちょっと意外ですよね。

 

「食らう」と「喰らう」の違いでよくある質問

Q. 「喰らう」は間違いですか?

A. 間違いではありません。
常用漢字表にない字というだけで、小説や漫画などではよく使われています。

Q. 「攻撃を食らう」と「攻撃を喰らう」はどちらが正しいですか?

A. どちらも使えます。
標準的なのは「攻撃を食らう」で、迫力を出したいときは「攻撃を喰らう」が向いています。

Q. 履歴書やビジネスメールで使ってもいいですか?

A. どちらの字でも、くだけた言い方になるのでおすすめしません。
「影響を受ける」などに言い換えましょう。

Q. ひらがなで「くらう」と書いてもいいですか?

A. 問題ありません。
やわらかい印象にしたいブログなどでは、ひらがなも読みやすいですよ。

 

「食らう」と「喰らう」の違いまとめ

「食らう」と「喰らう」の違いをおさらいします。

  • 意味:どちらも同じ
  • 食らう:常用漢字表にある読み。ふだんの文章向き
  • 喰らう:常用漢字表にない字。漫画や小説などで迫力を出したいとき向き
  • 仕事の文書:どちらも使わず、「影響を受ける」などに言い換える

迷ったら「食らう」を選んでおけば、まず間違いありません。
次に「くらう」と書くときは、文章の雰囲気に合わせて字を選んでみてくださいね。

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