歴史ある名器であるストラディバリウス。
大変高価なものであるというイメージは、みなさんあると思います。
ヴァイオリンをやっていないと、なかなか名前も知らないものですが、
最近は年末のバラエティ番組の音比べなのでよく登場するようになり、
一般の方でも名前は覚えて、
高価なものであるということは知ったくらいのことでしょう。
でも、ストラディバリウスとは、
本当に奥の深いヴァイオリンで、
高いのにもきちんと理由があり、納得のできる理由なので、
今もずっと高値が続いているということなのです。
要するに、超長年愛されているヴァイオリンということです。
今回は、そんなストラディバリウスはなぜ高いのか?
一番安い物でいくらくらいなのかを紹介していきますね!
ストラディバリウスはなぜ高いのか?
バイオリンのストラディバリウスがなぜ高いのかは、
コレだ!という理由ではなく、いくつもの理由が重なった複合的なものです。
まず大前提に、長年愛されているので、そのこと自体で価値はあがりますよね。
次に、アントニオ・ストラディバリが作ったものは、
約600艇あると言われています。
いえ、600艇しかないと言ったほうが正しいですね。
そのため、その600艇を、
コレクターや音楽家や演奏家などが常に取り合っている状態なので、
価値は上がり続けますよね。
600艇って数は、絶妙な数なんですよ。
これより少ないヴァイオリンで、
希少価値が高すぎるものもあるようですが、
それだともはや、弾いてもらえない博物館行きになり、
もう求められなくなってしまうのだそうです。
世にたくさん出回りすぎているものも、必然的に価値は落ちますので、
この600という数が非常に絶妙だと言われているのです。
そして、よく言うのが「音」がいいということ。
しかし、これはなんともいえないのが本当のところなのです。
音は弾き手によるということ、弾き手が主に左右するものなのです。
ただ、そのヴァイオリンにも、
繋ぎの機具や、使っている木材など素材がありますよね。
それらがもちろん最高級に良いものであること、
調節がちゃんとされていることなどが相まって良い音になるわけです。
それにお手入れも必要になってきます。
経年劣化は必ずありますから。
そのお手入れも、一流の職人が一流の素材を使って
丁寧に繊細に調整をするので、そこにも価値が保たれる由縁があるのです。
もともと、初期段階のストラディバリウスは、
王国貴族が発注していたもので、そこからずっと需要が続いています。
そして初期の物から、黄金期のもの、現代に近いものなどがあります。
それぞれにそれぞれの時代の価値がありますが、
長年愛されているのは本当に素晴らしいことですね!
ストラディバリウスで一番安いものだといくらぐらいなの?
ちなみに、ストラディバリウスで
2011年に取引されたものが1721年製のもので、
「レディブランド」なのですが、
これは1600万ドル、日本円にして12億円のものでした。
スゴイ価値ですよね・・・。
日本では、高嶋ちさ子さんも
ストラディバリウスを持っている一人ですよね。
では、ストラディバリウスの一番安い物だといくらぐらいなのでしょうか。
ヤフオクなどでも出ていたりするんですよ。
それで出品の仕方も全然違うのに驚きです。
ストラディバリウスと書いてあるのですが、
木材の部分だけで、弦などがない感じの状態のものも売られていて、
それだと数万円~30万までの間でしたね。
全部ついている物で見てみると、
今オークションなどにあったのは、40万円前後が安いものでしたね。
こういう価値ってすごく難しいものですね。
ヴァイオリンをたしなまない人からすると、
この差がいまいちわからないですよね。
しかも、偽物などもありそうですから怖いですしね。
数万円のは、逆に手を付けづらい感じがしてしまうのは、
気持ちの問題でしょうね(笑)
結局、音楽家たちが長年をかけて価値を付けていくから、
高値がついていくのだと思います。
そう考えると、もちろん一番最初に作った
アントニオ・ストラディバリありきですが、
その後、それを使って演奏した演奏家たち、
調整をしてきた職人さんたち、
みんなが価値をどんどんあげていっているものと言えるでしょう。
ということは、
やはり、基本ベースとして愛されている名器であるということが、
一番の高い理由になっているのでしょうね。
まとめ
ストラディバリウスは、
どの楽器をとっても値打ちのあるものだと言われていますが、
一般的に馴染み深いのは、ヴァイオリンですね。
なぜこんなに高いのか、それは価値があるから。
そしてどこに価値があるのかというのは、複合的な理由です。
歴史的なものもありますし、
作られている素材、その後の演奏家たちの演奏、
職人の調整、すべてが相まって長年愛されているのです。
その愛されていると言う事実が、
何よりの高額な理由ではないでしょうか。
今でも音楽家や演奏家、
コレクターで取り合いになっているので、
まだまだ価値はあがっていきそうですよ。
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