歌舞伎の襲名は誰が決める?タイミングやルールはあるの?なぜ行うの?

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豆知識・素朴な疑問

歌舞伎界というのも、昔はなんだか

異世界で近づきがたく触れがたいものでしたが、

近年若手の役者さん方の工夫で、

比較的若い年齢でも楽しめる内容が増えてきたと思います。

 

アニメを題材にしたり、

芸能活動をしている役者さんがいたりと、

身近に感じられるようになってきましたよね。

 

一度興味を持ってしまうと、けっこうハマったりしてしまいます。

 

ニュースなどで定期的に「襲名」という言葉を耳にしますし、

名前が途中で変わったりしているのはなんとなく気づいていますが、

そういうものには何か決まりがあるのでしょうか?

 

今回の記事では、歌舞伎の襲名をする理由、ルール、誰が決めるのか?

タイミングなどをご紹介していきます。

 

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歌舞伎の襲名はなぜ行うのか?ルールはあるのか調べてみた

 

 

歌舞伎の襲名というのをよくTVで目にしますが、けっこう壮大なイベントですよね。

 

襲名披露で、全国を講演して回ることもあるほど。

でも、それを見たいファンも全国に山ほどいるとか!

 

歌舞伎の襲名と言われれば、

一般的に考えると、「名前を継ぐ」ということは想像つきます。

 

しかし、単に名前を継ぐだけでなく、

歌舞伎の演出法、芸風、家柄、信用、地位なども引き継ぐ

というプレッシャーがかかるものなのです。

 

そして、「家の芸を継いで、後世に伝えていきます」

という宣言のようなもの。

 

歌舞伎の演出って、特に監督や演出家はいないので、

演じる主役の人がすべて演出をすることになるんですね。

 

だから、同じ演目でも、役者によって全然違う演出になるのです。

 

それを見比べるのも、ひとつの楽しみなんですよね。

 

そして襲名にはルールがあるのか?ということですが、

一概にコレ!といった決まり切ったルールはありません。

 

ただ、名だたる方々の後押しや推薦が必要となってきます。

 

歌舞伎の関係者はもとより、

歌舞伎界の重鎮、後援会、ファンの方、

そして、ほぼ歌舞伎界を手掛けている松竹株式会社、

こういうところからの推薦があって、初めて襲名ができるわけです。

 

歌舞伎という実力の面でもそうですが、

海老蔵さんの息子さんの勸玄(かんげん)くんのように、

ファンや周りから愛されているキャラクターというのも

必要な要素かもしれませんね。

 

それに、小さいころから見ていると、ファンにとっても

成長していく様が一緒に見られるという楽しみが増えるでしょうから、

親心的な気分にもなりますね!

歌舞伎の襲名は誰が決める?タイミングとかあるの?

 

 

歌舞伎の襲名は誰が決めて、タイミングとかはあるのか?

 

実際は、その名前の相続人が、

襲名したい、襲名させたいと思えばいつでも襲名させられます。

 

ただし前述したように、

関係者や松竹株式会社、

ファンなどの後押しというか、了解が必要であるということです。

 

最終的には、本人がやりたいのかどうかで決まります。

 

今までも、歌舞伎界では色々なことが起こっていました。

 

男性の子供がいないから襲名相手がいない、

だから養子をもらうということであったり、

先代が亡くなって、その名を襲名する流れがあったが、

本人がまだだと思っているため、長年そのポジションが空いてしまっていたなど。

 

一筋縄では、簡単に襲名とはいかないのです。

 

周りの状況、本人の気持ち、襲名したい、させたい側の気持ちなど、

かみ合っているものがなければ、良いタイミングとは決して言えない感じですね。

 

ある意味、満場一致という状態になったのであれば、

襲名披露の場が設けられるようになっています。

 

その口上の場で、一座の俳優がずらっと並んでいる絵は圧巻です。

 

本人が口上を述べ、周りがお祝いを伝えるという儀式ですね。

 

それをその家柄のファンの人たちが

こぞってお祝いに駆けつけ、襲名の瞬間を見納めるわけです。

 

ということから、

歌舞伎の襲名は、襲名をさせたい人がしたいタイミングでできます。

 

しかしそこに、歌舞伎関係者、親族、ファン、

松竹株式会社などの了承、推薦が必要、最後には本人の意思ということになります。

 

ただ、命題試験などがあって、そこの合格なしに襲名はありえません。

 

というより、不合格は今までゼロだという風に噂されています。

 

それもそのはず、絶対合格するというラインまで来ていない人には、

受験資格すら与えらえれません。

 

だから、襲名するという宣言をするときには

100%襲名して、大丈夫といえる材料がそろっていなければ

いけないということですね。

 

まとめ

 

歌舞伎の襲名には、これといってきっちりとしたルールはありません。

 

しかし、最終的には

襲名したい、させたい側の希望と、本人の希望を優先したうえで、

周りの方々や松竹株式会社からのお許しをいただくこと、

推薦を貰うことが必要になってきます。

 

それらの条件や、事前にある命題のテストも

クリアできることを見越した状態で、襲名をしたいと申し出る感じですね。

 

何度も名前を代える襲名というものには、大事な背景があるのですね!

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