冬も真っ只中、寒さもだいぶ厳しくなってきましたね。
寒い日には、暖かくした部屋でコタツに入りながら
甘いものが食べたくなります。
冬が旬の果物といえば、みかんですよね。
皮をむいたり、切ったりするのに刃物が必要なく、
コタツから出たくないときに、
卓上に置いておくだけで食べられるみかんは重宝します。
甘みと、ほど良い酸味があって、ビタミンCや食物繊維も豊富で、
免疫力の向上など身体にも良い万能な果物です。
そんなみかんですが、
酸っぱくて美味しくないみかんを選んでしまったことはありませんか?
せっかく食べるなら、
酸っぱいみかんより甘くて美味しいみかんのほうがいいですよね。
甘いみかんの見分け方など方法はありますが、
「みかんは投げたり、転がすと甘くなる。」なんてことを
聞いたことはありませんか?
聞いたことがある人も、初めて聞いたという人も
「そんなことで本当に甘くなるの?」と疑いたくなりますよね。
そこで今回、あえて酸っぱいみかんを選んで購入して、
みかんは「投げる」「転がす」ことで、本当に甘くなるのかを実際に調べてみました。
みかんは投げると甘くなるのか・・・?
まずは「投げる」から検証してみました。
「投げる」と言っても、
おもいっきり投げたらもちろん潰れてしまいます。
キャッチボールのようにしても、
勢いで潰れたり、床に落としても潰れてしまいます。
ベストな方法は、
みかんをお手玉のようにして「投げる」方法です。
1~2分ほどお手玉のようにみかんを投げて、いざ実食。
食べてみるとあら不思議、
酸味が少なくなり本当にみかんが甘くなりました!
みかんは転がすと甘くなるのか・・・?
今度は「転がす」を検証してみました。
転がすと言っても、ボーリングのように転がすわけでなく、
テーブルにみかんを置いて、手のひらの中で転がしました。
「投げる」と同じく、
力加減に注意して、潰れないように気をつけてください。
こちらも1~2分ほど手のひらの中で転がし続け、いざ実食。
「投げる」と同じく、みかんが甘くなりました。
だまされたと思って、ぜひ一度試してみてください。
きっと驚くと思います。
なぜ「投げる」「転がす」とみかんは甘くなるの・・・?
実際にみかんを「投げる」「転がす」と、
本当に甘くなることを確認しました。
でも、なんで「投げる」「転がす」と、みかんは甘くなるのでしょう?
その理由は「みかんの修復しようとする力」にありました。
みかんを投げたり、転がしたりすることによって、
みかんの細胞が傷つきます。
すると、みかんはその傷ついた細胞を修復しようとします。
その際に、消費されるのが「クエン酸」です。
「クエン酸」はご存じかもしれませんが、
スポーツドリンクなどにもよく使用されている、とにかく酸っぱい成分です。
みかんの酸味の正体でもある「クエン酸」が、傷の修復に消費されることにより、
酸っぱさが低減し、みかんが甘くなったと感じるようになるのです。
実際に糖度が上がるわけではなく、
酸味が少なくなることによって、相対的に甘くなったと感じるんですね。
まとめ
みかんを「投げる」「転がす」と甘くなるのは本当なのか、
その検証結果と理由についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。
「みかんは投げたり、転がすと甘くなる。」は嘘でも迷信でもなく、
科学的な根拠があったんですね。
みかんは簡単に甘くすることができます。
酸っぱいみかんが苦手な方は、
食べる前にお手玉のように投げたり、
卓上で転がすのを忘れないようにしてください。
そのひと手間で、酸っぱいみかんを無理して食べるようなことは
なくなるはずです。
甘くて美味しいみかんを食べて、
健康に幸せに寒い冬を乗り越えましょう。
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