法事の際、お供え物として選ばれることの多い果物。
果物と一口に言っても色々な種類がありますが、
特に進物用であれば失礼のないように準備したいもの。
今回は、「お供え物に適している果物の数や種類は?」
「どこで買える?」「食べてもいいの?」などの疑問にお答えします。
お供え物に出す果物の数は、どれぐらいがいいの?
お供えに出す果物の数は、基本的に奇数個が適しています。
結婚式などで割り切れる数字を避けるように、
「故人との関係性を切る」ことをイメージさせてしまう偶数は避けましょう。
また、「4(死)」や「9(苦)」といった
縁起の悪い数字も避けておく方が無難です。
お供え物に出した果物を食べるのはNG?
お供え物に出した食べ物は、
むしろ残さず食べた方がよいとされています。
そもそもお供え物とは、
私たちが今生かされていることを有難く思い、
仏様に感謝や敬意を表すためにそなえるもの。
たとえ参列者の誰かが購入してきたものでも、
仏さまにお供えをし、手を合わせたら、それは仏様のものとなります。
ゆえに、お供え物の果物を食べることは、仏様のおさがりを食べること。
私たちは「食べる」という行為を通じて
仏様と交流することができると考えられています。
お供え物に出す果物のおすすめの種類と購入場所は?
お供え物に出す果物は、
故人が生前好きだった果物や、
「円=仏様との縁」をイメージさせる丸い果物がおすすめです。
スイカ・メロンであれば、
お供えした後参列者が切り分けて食べやすいです。
ぶどうやマスカットなど、房に分かれているものも好まれます。
りんごやみかん、柿などは小ぶりなので、
その場で全ていただくことができなくても持ち帰ることができて良いですね。
続いて購入場所ですが、
喪主側であれば、
スーパーや果物屋で買った果物をそのままお供えすればOK。
ただし、進物用であればお供え物用のフルーツ盛りがおすすめです。
かご一杯に盛られたフルーツからは、
故人への感謝の気持ちやご家族へのいたわりの気持ちが一層伝わります。
また、品物はむき出しで贈らずに、
掛け紙、または熨斗(のし)を付けるのが作法です。
熨斗の表書きは「御供」などと書きます。
スーパーやデパートなどでお供え用の包装対応をしてくれますし、
今は通販でも購入できますよ。
相場は3,000円~10,000円程度。
地域性があるため少し幅がありますが、
故人との関係性を踏まえて決めるとよいでしょう。
まとめ
お供え物に出す果物にまつわるマナーについて解説してきました。
一つひとつの作法には、
仏様とのご縁を大切にする考えが反映されています。
ぜひ、故人との思い出を振り返りながら、
心をこめてお供え物を選んでみてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
コメント