秋になると、公園や野山で栗を拾えることがありますよね。
こどもが保育園で栗を拾ってきたとき、どうしていいのか分からずに、ただ洗って茹でていました。でも、栗は茹でる前に水につけておくと、ぐっと扱いやすくなるそうです。
「なぜ水につけるの?」「どれくらいつければいいの?」「うっかり2日もつけてしまったけど食べられる?」という疑問について、この記事でまとめました。
【結論】栗を水につけるのは「1時間〜一晩」が目安です
- 水につけると鬼皮がやわらかくなり、皮がむきやすくなります
- 水に浮いた栗は、虫食いや乾燥の可能性があるので取り除きましょう
- 2日以上つけてしまった場合は、においやカビ、ぬめりがないか確認し、少しでもおかしければ食べないようにしましょう
- すぐに調理しない場合は、水につけっぱなしにせず冷蔵庫で保存するのがおすすめです
栗を水につける理由

拾ってきた栗や、直売所などで買った栗は、調理の前に水につけておくのが基本です。(スーパーで売られている栗も、乾燥していれば水につけると皮がむきやすくなります)
水につける理由は、主に次の4つです。
- 鬼皮をやわらかくして、むきやすくする
栗の外側の硬い皮は「鬼皮」と呼ばれます。収穫から時間がたつと乾燥してさらに硬くなりますが、水につけるとやわらかくなり、包丁やキッチンばさみが入りやすくなります。その下の渋皮もはがしやすくなります。 - 虫食いの栗を見分ける
水につけたときに浮いてくる栗は、虫食いの可能性があります。詳しくは後ほど説明します。 - むいた後の変色を防ぐ
皮をむいた栗は、空気に触れると変色しやすくなります。むいたらすぐ水につけておくと、きれいな色を保ちやすくなります。 - アクを抜く
栗はアクが強い食材です。水につけることで、多少のアク抜きにもなります。
栗を水につける時間の目安

栗を水につける時間は、1時間〜一晩が目安です。管理栄養士によるコラムでも、栗がかぶるくらいの水(栗の上に3〜5cmほど)に、1時間から一晩つけておく方法が紹介されています。
拾ってから日がたって乾燥している栗は、一晩しっかりつけるとむきやすくなります。皮をむいてから渋皮をむく場合も、もう一度水につけておくと渋皮がやわらかくなります。
時間がないときは、熱湯につける方法もあります。茨城県笠間市の資料では、生の栗を熱湯に10分ほどつけてから、鬼皮と渋皮をむく方法が紹介されています。
一方で、2日、3日と長くつけっぱなしにするのはおすすめしません。水につけたまま常温に置いておくと、季節によっては傷みやすくなります。すぐに調理できないときは、水から出して冷蔵庫で保存しましょう。
栗を水につけすぎたら食べられる?2日つけたときの見分け方

「うっかり2日つけたままにしてしまった」ということもありますよね。
水につけすぎたからといって、すぐに食べられなくなるとは限りません。乾燥していた栗であれば、むしろ皮がやわらかくなってむきやすくなっていることもあります。
ただし、水につけている間に傷んでしまうこともあるので、食べる前に次のポイントを確認してください。
- 酸っぱいにおいや、嫌なにおいがする
- 白や緑のカビが生えている
- 表面や中身がぬるぬるしている
- 皮をむいた中身が黒っぽく変色している
ひとつでも当てはまる場合は、食べずに処分しましょう。カビは目に見える部分を取り除いても、中まで広がっていることがあります。「もったいないから」と無理に食べないことが大切です。
見た目やにおいに問題がなくても、長くつけた栗は風味が落ちていることがあります。次からは、一晩を目安に水から出すようにしましょう。
水に浮いた栗は虫食いの可能性がある

栗を水につけると、沈む栗と浮く栗に分かれることがあります。
中身がしっかり詰まった栗は、水に沈みます。一方、虫に食べられた栗は中に空洞ができて軽くなるため、水に浮きやすくなります。外から見て小さな穴が開いている栗も、虫食いの可能性が高いです。
ただし、浮いた栗がすべて虫食いとは限りません。乾燥して軽くなった栗や、中身が少ない栗も浮くことがあります。浮いた栗は取り除くか、使う場合は割って中身をよく確認してください。
なお、拾った栗や直売所の栗は、虫が入っていることがあります。手に入れたら、できるだけ早めに水につけて下処理をしましょう。
水につけた後の栗の茹で方と保存方法

栗の茹で方
水につけ終わった栗は、次の手順で茹でます。
- 鍋に栗を入れ、栗がかぶるくらいの水を注ぐ
- 好みで塩を少し加える(水500mlに小さじ1ほどが目安)
- 中火にかけ、沸騰したら火を弱めて30〜50分ほど茹でる
- 竹串がすっと通れば茹で上がり
- 火を止めて、そのまま茹で汁の中で粗熱を取る
茹でた栗は、冷めきってしまうと皮がむきにくくなります。少し温かいうちにむくのがコツです。
すぐに食べないときの保存方法
茨城県笠間市の資料では、次のような保存方法が紹介されています。
- 生の栗:ポリ袋に入れて乾燥を防ぎ、冷蔵庫のチルド室(0℃前後)で保存。約2週間が目安です
- 茹でてむいた栗:冷ましてから袋に入れ、空気を抜いて冷凍。約半年が目安です。使うときは解凍せずにそのまま調理します
水につけっぱなしにして保存するのではなく、下処理が終わったら冷蔵や冷凍に切り替えると安心です。
まとめ|栗は一晩水につけて、すぐに調理しよう
栗を水につけるのは、1時間〜一晩が目安です。
- 水につけると、硬い鬼皮や渋皮がむきやすくなる
- 水に浮いた栗は、虫食いや乾燥の可能性がある
- むいた後も水につけると、変色を防げる
- 2日以上つけてしまったら、におい・カビ・ぬめり・変色を確認し、おかしければ食べない
- すぐに調理しないときは、冷蔵や冷凍で保存する
拾ってきた栗も、ひと手間かけて下処理すれば、おいしく食べられます。秋の味覚を楽しんでくださいね。


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