揚げたての揚げ物を新聞紙において、
油を吸わせる光景を見かけたことがあるのではないでしょうか。
新聞紙は油をよく吸うので、捨てる新聞紙を有効に利用できます。
でも、新聞紙に食べ物を置いても大丈夫なのでしょうか。
衛生的に問題ないのか心配になりますよね。
さらに、揚げ物を置いた新聞紙は油を含んでいるので、
そのまま捨てても大丈夫なのでしょうか。
今回はそのような心配について調べてみました。
本当に新聞紙を使って大丈夫なのか、
この記事を最後まで読んで参考にしてくださいね。
揚げ物を新聞紙に置くのは汚い?衛生面は大丈夫?
ぱっと見、汚れていない新聞紙ですが、衛生面で大丈夫なのでしょうか?
また、衛生面だけでなく、
窓ガラスを新聞紙で拭くとインクの油でピカピカになるといいますが、
そのような油を含んでいる新聞紙を使っても大丈夫なのでしょうか。
衛生面は大丈夫なのか?
新聞を作って配達されるまでの工程で、
新聞紙に食べ物を置くことを想定した、衛生的な対応はされていません。
実際に家庭に届くまでには以下のような状況です。
- ビニール袋などで包装されていない
- いろいろな人の手によって触れられる
- いろいろな場所に置かれる
- 配達するときは外気に触れた状態となる
- 家庭に配達されると郵便ポストや軒先に置かれる
このような状況では、
新聞紙が衛生的に扱われているとはいえません。
衛生的でない新聞紙に食べ物を置くのは、
抵抗がある人もいるのではないでしょうか。
揚がったばかりの揚げ物は、
高温の油に包まれて新聞紙に置かれるので、
細菌などは温度で死滅するかもしれませんが、
衛生面の考え方は人それぞれで難しいところです。
調べてみると、
新聞紙の上にキッチンペーパーやクッキングペーパーを置き、
その上に揚げ物を置くようにしている、という意見が多くあげられていました。
新聞紙を使うメリットに、
衛生面を確保する方法をうまく取り入れています。
衛生面の点で、新聞紙に揚げ物を置くのは考慮する必要があるといえます。
インクの成分は大丈夫なのか?
イギリスでは、揚げ物である
フィッシュ&チップスを新聞紙に包んでいましたが、
インクの中毒が発生したため、法律で使用が禁止されています。
そんな新聞紙に揚げ物を置いても大丈夫なのでしょうか。
昔は、石油や鉛などの重金属を含んだインクが使われていました。
このため、新聞紙にしばらく触れた食べ物は
インクがついて危険な場合がありそうです。
現在の新聞紙のインクは、ソイインクという大豆を原料とした
植物油の成分が使われています。
そのため、人や環境にやさしいインクとなっています。
ただし、法律で義務付けられているわけではなく、
印刷会社によってインクは異なります。
もしかしたら、昔ながらのインクが使われている可能性があります。
インクの成分から、新聞紙に揚げ物を置くのは
必ずしも安全とはいえないところです。
揚げ物を置いた新聞紙の捨て方について
油がしみこんでいる新聞紙が、
条件によって発火するようなことはないのでしょうか。
油は空気に触れると酸化します。
酸化するときに熱が発生するのですが、
これを酸化発熱反応といいます。
油がしみこんでいる新聞紙や布を、
ごみ袋などにそのまま捨てると、
状態によっては酸化発熱反応で熱が蓄積して、発火する場合があるのです。
いったん発火すると、油なのでいっきに燃え広がり火事になってしまいます。
油がしみこんだ新聞紙の発火を防ぐには、水をしみこませて捨てるようにしましょう。
まとめ
新聞紙の上に揚げ物を置くことや、
揚げ物を置いた新聞紙の捨て方について解説しました。
ポイントをまとめてみましょう。
- 新聞紙は衛生的であるとはいえない
- 新聞紙のインクに重金属の成分が含まれる場合がある
- 油を含んだ新聞紙は酸化して発火する可能性がある
以上の点から、新聞紙に揚げ物を置くのは問題がないとはいえないようです。
衛生面やインクの成分について気にされるのであれば、
新聞紙の上にキッチンペーパーやクッキングペーパーを置き、
その上に揚げ物を置くことをおすすめします。
また、揚げ物を置いた新聞紙を捨てるときは、
発火の可能性があるので、水をしみこませて捨てるようにしましょう。
コメント