印象派と抽象派の違い。印象派とは?抽象派とは?簡単に説明します

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〇〇の違いについて

美術部門で絵画などを見る時に、

印象派、抽象派という派閥の存在を耳にします。

 

美術館の展示の説明などでも、

作家の紹介を印象派の〇〇というように、

頭文字に付けて紹介されていることもしばしば。

 

好みを言う時なども、

印象派が好きで…、抽象派が好きで…、と用いられることもありますよね。

 

なんとなく、印象派と抽象派のニュアンス的なものは理解できても、

言語にし辛い部分もあります。

 

今回の記事では、

印象派とはどんなもので、抽象派とはどんなものなのか、

できるだけ簡単な言葉で説明していきたいと思います。

 

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印象派とは?簡単に説明します

 

 

まず、超わかりやすくシンプルに一言で伝えると、

印象派とは「見た目そのまま」を書いたものです。

 

いわゆる、写生的なものですね。

 

学生の頃に、

山を見に行って描いたり、木を描いたりしたのは、

いわゆる写生大会というもので、

上手と判断されるのは、印象派の判断だったのかなと思いますよね。

 

そもそも、この印象派というものは、

1874年フランスのパリで生まれた言葉なのです。

 

1874年に美術展覧会があったのですが、

そのメンバーが、モネ、ルノクール、セザンヌ、ドガなどのものでした。

 

この展覧会で、ジャーナリストが、

モネの「印象日の出」の作品を見て名付けたと言われています。

 

写実主義で、目で見たそのまんまを描くことで、

光の描写なども細かく技法を施して、

いかに本当の光のように書けるか、

そして、主に明るい色どりを使われているのも特徴ですね。

 

いわゆる印象派といわれていた画家は、

先ほど「名づけの代名詞とも言われた」と紹介した、モネ。

 

印象派といわれれば、モネと呼ばれています。

 

もう一人代表的なのはルノワール。

 

ルノワールは、主に人物画の印象派なのです。

 

でも、モネとは親交も深かったようですね。

 

ドガも印象派で、人物画が中心。

 

印象派の事は支援していたけど、

自分が印象派だと言われるのは嫌っていたんだそうです。

 

抽象派とは?特徴を説明します

 

 

先ほどのようにシンプルにわかりやすく言うと、

抽象派とは「見た目を作家の独自の世界観で描いたもの」です。

 

この抽象派は、20世紀におきた

美術ムーブメントの時にできた言葉とされています。

 

幾何学的なものから、

様々なタッチで描かれている作品があるのが特徴ですね。

 

再現描写にこだわることもなく、

作家の独自の感性、世界観で絵を仕上げてある物です。

 

パッと見た時には、

鑑賞しづらい、どこを見たらいいのかわからない、

自分でも書けそうという感想を持たれるのが抽象派です。

 

第一次世界大戦あたりで多発し始めた絵画なのです。

 

最初は、ピカソの生みの親と言われている

キュビズムというものから始まり、

次に1910年代には、新造形主義といって幾何学的な描かれ方をしていました。

 

1950年代になると、

アクションペインティングと言われる、

絵具が飛び散った感じの絵画も出始め、

カラーフィールドというシンプルな形のものも出てきました。

 

何も背景がわからないと、どう見たら良いのかわかりませんが、

絵画のモチーフであるとか、

書かれた背景などが一緒に書かれていると、

見る奥深さがあり、想像が楽しくなる絵画ではないかと思います。

 

このモチーフは、ここにこんな感じで表されているのかな?

と、あくまでも自分で想像したりする楽しさがありますよね。

 

自分の表現の手段にも活かせてきそうですよね。

 

自分だったら同じものをこう感じて、

このように表すなというような楽しみ方もできるのがいいなと感じます。

 

印象派はわかりやすく、素晴らしいという観点も

だいたいみんな同じ評価がありそうですが、

抽象派は人によって感じ方や見方が違うものだと言えるのではないでしょうか。

 

どちらが良い悪いではなく、

感性的に好きなものはどちらなのか、ということかもしれませんね。

 

私は見るのは抽象派が好きですが、

描けと言われたら抽象派を描くほどの想像力や創造力がないと感じます(笑)

 

ロマンチックな感じがするのは抽象派ですよね。

 

でも、俗にいう絵が上手いというのは、印象派な感じがします。

 

どちらの絵も、想いや自分の気持ちのフィルターが入っているので、

素敵な作品になっているとは思うのですが、

歴史が物語っていることを考えるのも楽しいですね。

 

まとめ

 

絵画には印象派、抽象派というのがあるのは、

なんとなくですが知っているんですよね。

 

そして印象派というのは、

見たものをそのまま描くような感じで、

抽象派は見たものを感じたように描くというような感じ。

 

だから、抽象画は何が描いてあるのか

イマイチわからないものもあります。

 

しかし、その分想像ができて楽しかったりします。

 

一般的に絵がうまいというのは、

印象派のうまさなんだなと思いますよね。

 

抽象派は、上手い下手というより、

どう感じるか、何を感じるかを

試されているような気がするのは私だけでしょうか・・・。

 

でも、どちらも見る上で

いろんな背景などを知ることで、

さらに楽しんで見られるような気がします。

 

抽象派、印象派は好みの問題でもあるでしょうが、

毛嫌いせずに、どちらも久しぶりにゆっくり鑑賞したくなりました。

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