市場ではいろいろな種類のマスクが販売されています。
もっともよく使われているのは、
不織布マスクといわれる使い捨てマスクですよね。
その不織布マスクと見た目が似ているマスクに、
サージカルマスクといわれるものがあります。
見た目は同じようですが、何か違いがあるのでしょうか。
違いがあるのならば、どのように見分けるのでしょうか。
今回は、サージカルマスクと不織布マスクの違いや、
見分け方について調べてみました。
サージカルマスクと不織布マスクって同じもの?違いってあるの?
サージカルマスクは、
医療従事者や患者が医療現場で使用するための医療用マスクです。
以前は、不織布マスクのことを
サージカルマスクと呼んでいました。
不織布マスクは、
一般で利用されるガーゼマスクよりフィルター性能が高く、
使い捨てが可能なので、医療用として利用されていたのです。
しかし、近年の花粉症やインフルエンザの流行などで、
一般的にも利用されるようになりました。
つまり、サージカルマスクは不織布マスクであり、
同じものということになるのですが、
使用目的が異なり、それぞれが違った特徴をもつようになりました。
どのような違いがあるのか、
医療用のサージカルマスクと、一般用の不織布マスクの特徴を解説します。
サージカルマスクとは
医療用マスクであるサージカルマスクは、
医療現場でのいろいろな状況に合わせて、
一般の不織布マスクより、微粒子・ウィルスの遮断率が高くなっています。
また、血液・体液の飛散からも保護されるように作られています。
医療用マスクの性能は、規格で指標が定められています。
規格には主に以下のものがあります。
- 日本のJIS T9001、T9002
- ASTM InternationalのASTM
- 米国労働衛生研究所のN95
これらの規格には主にバクテリア透過効率(BFE)、
微粒子透過効率(PFE)、ウィルスろ過効率(VFE)、
人工血液バリア性、呼気抵抗などの指標の基準値が定義されています。
サージカルマスクの多くは、
これらの基準をクリアして規格に適合しています。
ただし、規格に適合していなくても、
同等の性能のものはサージカルマスクとして販売されています。
サージカルマスクは、一般利用においても
フィルター性能と装着時の密閉性が高いことで、微粒子・ウィルスを防ぐには有効です。
欠点として、高いフィルター性能を満たすために通気性が悪く、
呼吸抵抗が高いので、長時間利用していると息苦しく感じます。
一般のお店や通販サイトで購入できますが、
一般用の不織布マスクにくらべて価格が高くなります。
不織布マスクとは
一般用の不織布マスクは、
通常の生活での利用で花粉や飛沫・ウィルスを防ぐことや、
長時間利用しても快適に着用できるように、
ゴムひもや通気性や保湿性などが工夫されて作られています。
JIS規格として、JIS T9001の一般用マスクとして
指標の基準値は定められていますが、
規格が新しいこともあり、適合が表示された不織布マスクは少ないようです。
規格に適合していなくても、
通常の生活では十分なフィルター性能があるので、
あまりこだわる必要はありません。
不織布マスクは、いろいろな色やデザインのものがあり、
好みやファッションに合わせて選択できます。
流通量も多く、お店や通販サイトで安く購入できます。
サージカルマスクと不織布マスクの見分け方ってあるの?
サージカルマスクと不織布マスクは、どちらも同じ不織布マスクです。
見分ける方法はあるのでしょうか。
見た目には違いがなく、見分けるのは困難です。
サージカルマスクの中には、フィルター性能を高くするため、
厚いフィルターを使用するものがあるので、
厚みが見分けるポイントになる場合があります。
ただし、すべてのサージカルマスクが厚いというわけではないので、
確実ではありません。
サージカルマスクと不織布マスクは、
見分けがつかないことのほうが多いのではないでしょうか。
まとめ
サージカルマスクと不織布マスクの違いや、
見分け方について解説しました。
最後に違いについてポイントをまとめます。
- もともと不織布マスクのことをサージカルマスクと呼んでいた
- 一般用途でも不織布マスクが利用されるようになった
- サージカルマスクが医療用マスクで性能が高い
- 見た目には違いが分かりにくい
サージカルマスクと不織布マスクは、
見た目に違いなく見分けるのは難しいですが、
利用目的に合わせた特徴があります。
サージカルマスクは、
一般の不織布マスクよりもフィルター性能が高く、
飛沫・ウィルスの感染リスクを軽減できるので、
試してみてはいかがでしょうか。
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